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O 様 1号炉煙道内張補修

煙道とは?

文字通り、炉内から発生した気体(熱等)を煙突に流す為の道になります。

実際にはかなり狭いのでスマホを煙道内に突っ込んで撮影しました。壁側も天井側も剥がれて落ちてしまっているのが見て取れると思います。床面に散らばっているものはセラミック製のワッシャーナット。天井や壁のウールを固定していた物なのですがこれも割れて落ちてしまっています。

支えが無くなってしまっているので、もっと落ちるのも時間の問題です。

内張を全て解体して、新たにステンレスピンを施工した状態です。もちろん、「サビ」も全て除去。ステンレスピンは、先がかなりとがっていますので、ウールを刺しやすくなっています。その代わり、身体に刺さると地味に痛いです(笑)

奥のレンガが積んである部分が煙突の入り口になります。一部天井が張ってありますが、敷いてある段ボールの上に寝転がって仰向けになって施工していきます。完全に上を向いての作業になりますので「ゴーグル」は必須です。

体が入ると、如何に狭いかが分かってもらえるとかと思います。ウールのシートの厚みは25mm。4層にして「100mm」の厚みを確保していきます。外にもう一人控えていて、寸法を伝えて切って貰って煙道内にウールを渡して貰っています。

先ほどの「ステンレスピン」が体のアチコチに刺さります。痛い(笑)

横向きもこのように施工をしていきます。ウールの繋ぎ目が同一にならない様に1層2層目と3層4層目が変わる様に施工をしています。これは天井面と床面も同じです。

ステンレスピンにはめて行くナットとワッシャーもステンレス製です。「SUS310S」という熱に強い材質のステンレスです。

かなり高価です。

そして、直接熱風が当たらない様にウールと専用の接着剤でワッペンの様に張って行きます。

いくら熱に強いステンレスを使っているとはいえ、経年劣化は避けられません。なので、少しでも傷まない様に、痛みの進みが遅くなる様に、こういった施工を施しています。

炉内から見た煙道内です。これで完成ですね。

炉内の煙道入り口。天井部が一部落ちそうになっていましたので、併せて補修しました。炉内は専用のコーティング剤でコーティングしてあります。

コーティングには「塗りつけ」と「吹き付け」がありますが、小さな面積の場合は「塗りつけ」で対応しております。

今回、内部の作業がやり易くなる様に、お得意様にお願いしまして「マンホール」を2カ所に設置をさせて頂きました。

本来なら「L型のフタ」を開けて作業できるのですが、配管の関係上無理と判断しまして、この様な措置を取らせて頂きました。

O様!いつもありがとうございます!次回も頑張ります!!