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築炉工事・炉材販売

築炉工事

築炉って一体何をやる仕事なの?!

名刺交換等で職業を聞かれて「築炉業です!」と答えると、相手の方の頭の上には「???」がたくさん!なかなか相手にしっかりとした「仕事の事」が伝えられていませんでした。

まず初めに、瓦やタイル、お皿や茶碗と言った陶器を焼いたり、金属を加熱や溶解させて取り出したり加工したりする施設を「炉~ろ~」と言います。その「炉」をメンテナンスする事を「築炉~ちくろ~」と言います。

そして、愛知三河には全国シェアNo.1を誇る地場産業「三州瓦」があります。

弊社は、その三州瓦を焼成している「トンネルキルン」や、単窯と呼ばれる「シャトルキルン」の耐火物の施工、瓦を乗せて炉内に入れる焼成台車の補修を主にしております。

その他にもフリット(瓦のうわぐすり)原料用反射炉・製鉄用の加熱炉・タイル用焼成炉(ローラーハースキルン)・ガイシ焼成炉・各種乾燥炉等の築炉工事にも関わっております。

なかなか全てをお見せする事が出来ないのですが、築炉=「炉を直す人」と覚えておいて頂けたら嬉しいです!

煙道の中
炉壁補修
ローラーハースキルン

今回、お得意さんのご厚意で、炉内のご紹介をさせて頂きます!これはトンネル炉の「余熱帯」になります。アーチ天井と炉壁の補修をさせて頂きました!

炉材販売

各種耐火レンガ(並型・異形)・断熱レンガ・不定形耐火物・断熱用ウール類から、流行りの「アンティーク調耐火レンガ」(インテリアに使用)を扱っています。あと、一部ですが耐火金物(ステンレス製)等も用意できるものがあります。

Jis並型耐火レンガ

Jis規格の並型レンガのSKー32、SKー34、SKー35、SKー36と、耐火温度に合わせて各種取り扱っています!稀にですが「キレイな中古品」も入ってきます!

アンティーク調耐火レンガ(限定品)

「この色合いがたまらない!」と、根強いファンの方も多いです!「2本と同じ模様がない」のも人気の秘密ですね!でも、入荷が少ないのが申し訳ない所です。

耐火断熱レンガ

専用ののこぎりを使って加工ができるレンガです!「え?!レンガがのこぎりで?!」と皆さん驚かれますが、あくまで「専用」です。よくある「木を切るのこぎり」ではダメですよ!

異形耐火レンガ

焼成台車に使われるような特殊な形の耐火レンガも扱っております!

断熱ウールも各種あります。

耐火性能・ブロック状のものも取り扱っております!

不定形耐火物

耐火モルタル(SKー32・34・35)耐火キャスタブル、エアーセットモルタル等も取り扱っております!

単窯の補修

お得意様のご厚意により、補修現場の公開に快く応じて頂けましたので、ここでご紹介させていただきます。

瓦を連続的に焼く事の出来る「トンネル窯」に対して、瓦が焼きあがる毎に火を止めて冷却してから製品と取り出す方法の「単窯」という炉があります。今回は、その「単窯」の補修をさせて頂きました。

裏側はサビでボロボロに・・・

一見何でもないように見えますが、白い壁の裏側はサビで鉄板がボロボロの状態になっているんですね。

そのサビのおかげで、溶接部分は剥がれ、積もったサビで内側の耐火物も取れそうなぐらいにグラグラ状態に・・・

もちろん、天井もサビのおかげで落ち込んできています。今回の工事は、この白いブロック状の耐火物を全部取って、裏側の鉄板のサビをしっかりと除去し、再度ブロック状の耐火物を施工し直しまして、炉床もしっかりレベル出しして積み直すというものです。

熱とサビによって腐食して穴が開いてしまっている鉄板も一部張り直す予定です。

これが「炉床」になります。隙間にガラが入り込んで隙間が空いてしまっています。(足の下の部分)

ちなみに、中央部分はわざと隙間が空けてあり、そのまま「煙道」になっていまして煙突に繋がっています。

ところどころレンガも折れています。

このL字型の金具で白い耐火物が固定されていますが、アザみたいに見える部分は全てサビ!

溶接部分もサビが進んでいますので、L字金具を叩くと簡単に取れてしまいます。もちろん、全て取り外して溶接をやり直します!

これは扉部分の裏側・・・。

もう完全に腐食しています。ココの部分はもう外側に新しい鉄板が張ってある箇所なので、裏の耐火物のみを補修。

これ以上進むと?!

表側も外して、裏側も外して、通常通り裏側から新しい鉄板を張り直すしかありません。

サビを除去しながら、不燃ウール耐火物のブロックを施工していきます。とにかくサビとの闘い!気になる部分は徹底的にサビを叩き落して施工していきます。

天井が最もひどいサビに覆われていました。かさぶたみたいになっている部分は全てサビのカタマリ!上を向いて作業をするので、目に入らない様にゴーグルは必須!天井もサビを落としながら施工しながら落としながらの繰り返し!時間はかかりますが、今後すぐに傷んで来ない様にしっかりと施工していきます!

真っ白のウールブロック耐火物ですが、汚れを気にせずにしっかりぎっちり詰め込んでいきます。性能上どうしても縮んでしまうので、そうなっても良い様に無理やり詰めこんでいきます。汚れは??あとでコーティング剤を吹き付けるので心配ないんですね!

サビが酷くてすでに穴が多数開いてしまっている部分は、鉄板を切断して新しい鉄板を溶接します。柱の陰に来るように切断部分を調節して切断していきます。穴が開いている位の鉄板なのですが、取ろうとするとなかなか取れない・・・。

ウール接着剤も使って、各所目止めをしていきます。これで、表面にコーティングを吹き付ければ壁部分は完成!炉床を完成後に一気に吹き付けをします。

「こんなモノ手に入る?」ってものも一度お問い合わせください!

工事・材料等何なりとご相談くださいませ!(お問い合わせフォームよりお願いいたします)